う
んーーー
じゃ 奥行って
22時まで
のはずなのに
21時には
追い出しを始めて
椅子を上げ始めている店内
だと気付くのは

その奥の一席に
心細くも座った後でした

っつか
無視
延々と
無視
まだ
無視とか
あえて
控えていたアクションだけど
オレからのコールが
求められるのか と
ああ
初見の古典酒場に
一人で来てしまうからこそ
味わえるアレを
久しぶりに
フルスイングでやらかす瞬間
ビ、瓶ビール下さい!!
必死に声を張り上げたものの
通っているのか
相変わらずの
無視 なのか

通っていました
この先の小一時間が思いやられるけど
わたしはまだ
元気です

名物の
「中華風モツ炒め」
それだけを
夢見て来たわけだけど
インターネッツによると
そこそこに盛りのありそな
500円の一皿
ガツ
タン
カシラ
コブクロ
シロ
スナギモ
レバ
2つは
食って帰らないと ね
ビールだけで
帰るわけにいかないから ね
って
BBAが通り際に
お願いですからお願いしマッス!!と
震える子羊の目で懇願してみると
ハイ
(超激イヤイヤですけど)
なんにしますか
(やっぱイヤイヤ)
じゃあ
とりあえず
カシラを塩と、、
って
放った瞬間
BBAサマ
思いっきり顔をしかめながら
ダメダメ出来ませんよ と
何が出来るか
聞いてきますからね と
しばし間を空けて
シロならできる と
(シロしかできない と)
じゃあそれと
ポテトサラダ下さい!!
さっきカウンターのオヤジに出していたのを見ていて
他のアレコレ
もう冒険は避けねばなと
いや逆に
そのポテサラを断られたら
万死を意味するのかな
なんて

ちゃんと来ましたね
何でもないようなことが
幸せだったと思う
うん
上手いことを
歌っているものです

二度とは戻れない夜
うん
確かにそうかも
しれないけれど

シロ登場
憧れだったのか
憧れは他だったのか
とりあえず
お好みを2皿キメようと思っていた
30分前のオレのアマさを
せせら嗤いながら
串に刺したら
およそ4-5本
一皿500円の
リーズン有りまくりの
むしろ刺さないことでの
シェアのマインド有りまくり
4人組のおとーさんたちへの
一日のご褒美的な設定は
逆にオレへの
しっかり学んで臨まないことへの叱責の山
にも映りながら

シロがたしかに
ソレを通す部位なんだなと
久しぶりに思い出す瞬間
嗅覚というのは
性に直結のナチュラルテクノロジー
くせぇのが強いやーつは
老若男女
あっちも強いやーつが多いよね
なんていうのを
久しぶりに思い出す瞬間
そしてオレは
そこそこに強くないんだなと
久しぶりに思い出す瞬間
ああ
こんなとき
ただ一つの
頼る場所であるところの

命を削りながら
懇願してのレモンサワー
ああ
一日の疲れを癒すのが
酒場の在り方だという解釈がある一方
こんなアンバイの
心の古傷をエグりに行く場所こそ
この手の古典酒場での
チェリーボーイが背負う運命
始める前より醒めて
始める前よりエグられながら
串元 (居酒屋 / 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅)
夜総合点-