コンマで計ったような
規定量キッチリのスープが
これまた規定量のカネシに注がれて
秒単位で上げられた麺が
一度スープに泳がされたかと思うと
おもむろに持ち上げられ
流れを整えながら再び泳がされていく
もやしが9にキャベツが1
一杯一杯にも0.9:0.1になるように
配慮の塊が丼きっかり中央に盛られ
上方1/3には脂が散らされ
右方1/3には豚が上品に2枚
左方1/3にはレンゲに乗せられたニンニクが添えられ
受け皿に載せられたまま
タイヘンお待たせいたしました!!
みたいなのは
二郎ではないということを

著しく
エントロピーの抑えられた一杯

むしろ
竹岡というより
八王子のごたるその風情

梅の家はただのお湯でしょー
うちのはちゃんと野菜を使ってスープを取ってるからー

川のせせらぎを見つめながら
西海岸の刺すような太陽を
脳裏に思い浮かべるような一言

フリきらない
別世界のできごと

冷静と情熱の間のような
お湯と乾麺の間
乱雑の中に心沸く
西海岸の竹岡にはほど遠く
玉ねぎと油膜と
灼熱の中の墓参り
幼児体験でもある
あの暑い夏の八王子とも距離を置き

ハイブリッドのような
ローブリッド
竹王子と言いきるにしても
瓶ビールが2本ほど
足りないような
心の起伏
スライスというより
シャンクなOBでもかまわない
打ち直しでも
前4でもかまわない

フリきってほしい

そして初めて
マシマシ推奨玉ねぎの
甘さのひとつを
語りたくもなるというもの