
海に
月と書いて
「読めない」とか
風情のかけらもない
我々のなのに

この
凛としたたたずまい

4名の店員さんが
ところ狭しと
活気に満ちておりまする
と
思いきや
そのうち一人は
微動だにともいたしませぬ

腕組みを
固く崩さず
「レンゲ!!」
「麺伸びる!!」
と
まさに
アイドルタイムではなく
オンタイムでなければ
飛ばせないのであろう

生の
「喝!!」を
放っておられるのです
そう
リアルタイムでなければ
なしえない
若い衆への
教育の場

ありがたいことに
我が一杯も
若衆の血となり
肉となることを知り
草葉の陰から
ただ嬉し涙を流したのでした

ああ
あまりに風流な
この空気に触れれば
こんな粗末な私でも
一句詠みたく
なってしまうというもの

朧月
サスケポツリと
百日紅
ああ
我ながら
浮かび上がる
美しすぎる画に
涙を
ちょちょ切らせながら
難しくなってしまった
この世を憂う
ばかりなのでした