いっそう深く
進めば進むほど
うっそうと茂り
だんだんと
だんだんと
不安は確実に
増すばかり
今にも落ちそうな
つり橋を渡りきると
その向こうには
更なるつり橋
その細さを増して
風に揺れること
心細さを極め
その向こうには
更なるつり橋
そして
ただいま工事中
渡るべからず と
ただいま なのか
これからずっと なのか
もう二度と
その向こうには
進めないのかと
その先にある甘露には
たどりつけないのかと
肩をガックリと
落としながら
あるとき
ふと
あの橋が直ったと
風のウワサを耳にして

泣きながら
哭きながら

つり橋の復活を
心から涙して
祝うのだけれど
直ったつり橋は
さらなる細さを
増していて
いつまで
コチラに渡ってこられるのか
いつまで

世界一の湧き水を
飲めるのか

美味いじゃ (゜д゜lll) ないっスカ!!

いつまでそう
叫べるのか

違う涙を
流す日が訪れるのが

何よりも
恐ろしく
怖ろしく

聞こえてくるのは

「そっとしてほしい」
の一言
知ったときは
烈火のごとく
飲み込めない怒りが
こみ上げたわけだけれど
いま
これもまた
そっとしないことに
なるのだとしたら
もう
金輪際
そっとするので
そっと
ずっと