薄ぼんやりとした
白い風情が醸し出すのは
穏やかな
ホスピタリティのみならず

なんとなく
ホスピタル
飲み会の
それも超飲み会の
翌日の昼の
ううん
昼過ぎの
午後2時過ぎの
ううん
3時前の
そんなころあいの
薄く
ぼんやりとした
その風情

赤い部屋に閉じ込めると
人は発狂すると言うけれど

ミストのごたる薄暮は
僕を穏やかにして
暮れが
近づいて
ああ
お歳暮にも
カルピスが届くといいのに

ホタテはホタテでも
やわらかくまとめようとするその風情は
力也のそれでもなく
久美子のそれでもなく

茶うけに
やわくなった柿をむき始めるかのごとく

ばーさんが
バターを誤って落としてしまった かの

昔旅したフランスの
エスカルゴっぽくもある
微細動

この血圧を保てれば
長生きもできるのに
人は
ううん
ぼくは
なんて愚かな
高血圧人生