リーズナブルなのにグレイトなお味と評判のお店。
いつものB級中華ではなくオサレなお店なので気合が入りますな。
「青島黒ビール」で乾杯! 青島の黒って初めてでした。

おつまみの「カシューナッツ」軽く唐辛子がまぶされており「四川」を意識します。

アラカルトで行くかコースで行くか迷いましたが、お店のおねーさんも「是非!」という感じの受け答えだったので、お勧めがオートマチックで出てくるコース(¥4000)で行くことに。初めてのお店ですからね~
まずは前菜の4種盛。
左上の「トマトとキンカンのピクルス?」というか甘く煮た感じのおつまみがたまらんす。
他のどれも「おっ!」という予想と異なった味付け。こら楽しいですな。

「イカの炒め物」
丁寧に処理されたイカがゆりの蕾やエリンギなんかと炒められています。確かに中華なんですが彩り・盛り付けの美しさからフレンチにも通ずるものを感じます。上品美味。

「冬瓜と蟹肉のスープ」
とろとろに煮込まれた冬瓜のスープなんですが、スープの中にはゼリーというかクラッシュ煮こごり状のスープも入っており、その不思議な食感がステキです。塩味は薄めでとてもやさしいスープ。刺激的な「四川」という先入観を覆されます。

この辺から紹興酒に。8年物にしてみました。¥3000なり。

「スペアリブの四川風」
骨にかぶりつかなきゃなんないので大変かな~と思いきや、骨が出ているのは端っこだけで、中心部は骨が取り除かれていて食べやすいように工夫されています。しかしあえて骨膜の部分を食べたらうまいだろうな~というところも一緒に盛られており、この辺シェフの食への愛着を感じます。四川風といってもたいして辛くはなく、全体的にマイルドですな。

「空芯菜の炒め物」
にんにくと一緒に炒めた極めて一般的なメニューですが、スープが違うのか?奥深さを感じます。また、皿や盛り付けが美しいのでいつものB級中華とは趣が異なりますな。

「アナゴと春雨の四川風煮込み」
こちらも辛さはマイルド。このメニューもまあ一般的といえば一般的。油控えめでさっぱり。

「にらそば」
飯的なシメですな。これはうまままま!
油そばの原型みたいな食べ物ですな。底にあるタレと油をよーくかき混ぜていただきます。中太の麺はコシがあってのど越し最高。

まあそこそこおなかもいっぱいだったのですが、某雑誌の坦々麺特集に載っていた坦々麺を食べないわけにはいきません。基本的には「にらそば」と雰囲気が似ていますが、ピリ辛でコクのあるペーストが食を進めます。坦々麺の原型はスープ無しと聞いておりますが、まさかこんなに美味いもんじゃなかったでしょう。温故知新といった風情。

デザートは「イチジクの白ワイン煮」と「杏仁豆腐」
どちらも上品でうままま。

食後にお茶が出されます。
台湾のお茶屋を思い出します。自分でお湯をどんどん足して何杯でも。ゆっくりと食後の歓談を楽しめる気配りが素晴らしいです。お茶菓子もうれしいですな。

ビールを2本、紹興酒を1本、坦々麺を追加して¥12,800.
いつものB級中華と比べるとチョイお高くなりますが、なんの不満もありません。
店を出るとき次の予約をしていきたくなるぐらいの素晴らしいお店。今年の外食No.1か?
また来週間違いなく行ってしまいます。今度はアラカルト激辛セレクションでいってみようかと。